美容皮膚科の新たな美肌治療法「マッサージピール」

美容皮膚科の治療にピーリングという治療法があります。一般的なピーリングは薬剤を塗布し、古い皮膚や角質を剥離させることで肌の再生を促進させ、美肌にすることを目的とした治療法です。
そんなピーリングに新しくマッサージピールと呼ばれる治療法ができました。この治療法は、皮膚の表面を傷つけることなく、真皮層に働きかけ、コラーゲンの再生を促進します。具体的には、トリクロロ酢酸（TCA）と過酸化水素（H202）を含む国際特許処方を使用し、皮膚の表面を保護しながら真皮にアプローチします。このアプローチの刺激で、数ヶ月後には新しいコラーゲンが生成され、肌にハリと弾力をもたらします。
さらに、この治療法にはコウジ酸が配合されており、メラニンの生成を抑制し、シミやくすみの軽減、美白効果があります。また、肝斑やニキビ跡の色素沈着にも効果があり、紫外線による活性酸素の生成を抑制し、糖化によるくすみを抑えてくれます。あまりの効果に物凄い人気が出た治療法です。

マッサージピールのメリットは、皮膚を剥離せずに真皮に働きかけるため、痛みやダウンタイムがほとんどなく、季節に関係なく施術を受けることができます。治療直後より効果が感じられるのは最大のメリットでしょう。

この治療法は、肌のハリが不足している方、肌がくすんでいる方、毛穴や肌質の改善を望む方、たるみやシミが気になる方、小ジワや乾燥が気になる方、注射やレーザー治療に抵抗がある方におすすめです。一回の治療でも効果がありますが、継続した治療を行うことで長期間の持続が可能になり、肌質がより改善されます。治療の間隔は2〜3週間おきに行い、3〜5回程度の施術がおすすめです。ただし、効果を実感できるまでの時間は個人差がありますので理解したうえで治療を行いましょう。

多くの方がこの治療を受けることができますが、妊娠中、授乳中、TCAやコウジ酸のアレルギーがある方、重度の敏感肌の方、強い炎症を抱える方は施術を控えてください。不安が少しでもある場合は担当の医師に相談し、治療を行って良いかどうかの確認をするようにしましょう。